スペースコロニーへの移民が始まって数百年が過ぎた宇宙時代。地球圏の覇権をめぐる戦争は終わり、平和な時代が到来するかに思われた。しかし、その平和は突如出現した正体不明の敵によって、はかなくも崩れ去った――。
AG(Advanced Generation)101年-。
地球圏のスペースコロニー『エンジェル』が、突如出現した敵「UE(Unknown Enemy)」によって、住民もろとも消滅した。この大惨事『天使の落日』を境に、UEは各コロニーへの襲撃を断続的に続けていく。
AG108年-。
スペースコロニー『オーヴァン』に住む7歳の少年フリット・アスノも戦火に巻き込まれて母親を失ってしまう。だが、その死の間際にアスノ家に伝わる小型メモリーユニット『AGEデバイス』を渡される。これには先祖が研究を重ねていた、未知の合金『G合金』の生成方法や、MS(モビルスーツ)の設計技術、『AGEシステム』の基本理念などが記録されていたのだった。母からAGEデバイスを託されたフリットは、新たなモビルスーツの開発を志す。
AG115年-。
孤独の身となったフリットはスペースコロニー『ノーラ』の連邦軍基地に引き取られていた。14歳になった彼は、連邦軍のMS技術開発者バルガスとともに一体のモビルスーツを完成させる。それはデバイスの記録を元に、自己成長を重ねるコンピュータ『AGEシステム』を搭載したモビルスーツ『ガンダム』であった。
そして、運命が決まっていたかのように『ノーラ』までもがUEの襲撃を受ける。フリットが乗り込んだガンダムは果たして、UEに打ち勝つことができるのか―!?